目次
飛蚊症を改善したい!
飛蚊症の原因には2つのタイプがあります。
眼病等の病気が原因で発生している
加齢などの生理的原因で発生している
眼病等の病気が原因で起きている飛蚊症は、眼科にてレーザー手術等による改善が必要です。
加齢等による生理的飛蚊症の場合は、眼科で改善への治療がおこなわれることはありません。
治療をしなくても特に危険な状態ではないので、経過観察をしながら様子を見ることになります。
しかし飛蚊症は、たえず視界の中を黒い浮遊物がチラついて、とても目障りでストレスもたまります。
生理的な飛蚊症で悩むあなたなら、
「できることなら飛蚊症を改善したい!」
「改善方法があるなら知りたい!」
そう思いませんか?
生理的飛蚊症の改善方法は、その発症の原因を知ることで明確になってきます。
その点を解説しながら、飛蚊症の改善方法を紹介します。
生理的飛蚊症を改善できれば視界はクリアになり、ストレスもなく快適なアイライフを送ることができます。
生理的飛蚊症の原因とは?
生理的飛蚊症は、加齢による硝子体の酸化が大きな原因です。
抗酸化力を失った硝子体は酸化して、構成されているゼリー状の組織が変質・劣化により部分的に濁りが生まれます。
この濁りこそが飛蚊症の正体です。
飛蚊症を改善するためには、硝子体の酸化を防止することが大切になります。
その方法を紹介します。
食事による飛蚊症の改善方法
先述したように、生理的飛蚊症は硝子体の酸化による組織の変化、劣化が原因です。
つまり抗酸化力のある成分を体内に摂り入れ、硝子体の酸化を防止することが必要になります。
抗酸化力のある栄養成分には、
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
- カロテノイド(βカロテン等)
- ポリフェノール
などがあります。
これらの成分を含む野菜や果物を普段の食事から摂り入れることが飛蚊症の改善方法の一つです。
抗酸化に有効な食材
かぼちゃ
ビタミンA、C、E、βカロテンを含んでいます。
特にビタミンAとEはとても豊富。
キャベツ
βカロテン、ビタミンC。
特にビタミンCは非常に豊富。抗がん作用も期待されています。
ブロッコリー
ビタミンA、C、E、βカロテンがとても豊富。
特に生のブロッコリーのビタミンCはレモンの2倍。
ピーマン
ビタミンC、E、βカロテン。
ビタミンCはレモンの2倍。
他にも抗酸化力があるビタミンPと呼ばれる、フラボノイド系ポリフェノールが含まれています。
ごま
ビタミンC、E。
他にセサミンと呼ばれる抗酸化力の高いポリフェノールを含んでいます。
特に黒ごまは飛蚊症の改善に効果が期待できるといわれています。
ピーナッツ
ビタミンEが豊富。またピーナッツの渋皮にはブドウの皮にも含まれるレスベラトロールというポリフェノールが豊富。
うなぎ
ビタミンAが豊富。ビタミンEも多く、他にも眼精疲労に有効なビタミンB群も豊富。
いくら
アンチエイジング効果で注目されているカロテノイドの1種、アスタキサンチンを豊富に含んでいます。
他にも抗酸化作用がある栄養素を含む食材は多くありますが、バランスよく毎日の食事に摂り入れていくことが大切です。
サプリメントで飛蚊症を改善する
抗酸化作用のあるビタミン類、カロテノイド、ポリフェノールを含む食材を紹介しました。
しかし、もしあなたが
「仕事が忙しくて、外食が多い」
「好き嫌いがあり、バランスよく食べることは難しい」
このようなタイプでしたら、サプリメントで摂取することも一つの方法です。
目の健康のために特化したサプリメントも多く、今注目されているルテインやアスタキサンチンなども豊富に含まれるサプリメントもあります。
サプリメントの含有成分とその比率をチェックして、上手にサプリを摂り入れましょう。
東洋医学による飛蚊症の改善方法
東洋医学である鍼灸により、飛蚊症を改善させる施術をおこなう鍼灸院もあります。
施術としては、目の周辺のツボにハリやお灸で血行を良くして、硝子体内に発生している劣化による濁りを排出しやすくする方法のようです。
また漢方薬で処方されるものを紹介します。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
飛蚊症の他。老眼の改善にも使われる漢方。目のピント機能を調節し、目疲れの回復効果が期待できます
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
10種類の生薬により血流改善の効果がある漢方薬。
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
気・血・水の巡りの悪化を改善する漢方薬。ピント調節機能が低下し、水晶体の混濁(こんだく)、水晶体が硬化した人によく処方されています。
飛蚊症に「慣れる」ことも改善方法
生理的飛蚊症は、眼科では特に治療することもなく、目薬も処方されません。
眼科医に相談しても、
「そのうち慣れますよ!」
と言われるくらいです。
それでも
「飛蚊症を改善したい」
と思うあなたにその方法を紹介してきましたが、眼科医が言うように、
「慣れる」
と言うことも大切なことだと考えます。
特別な例かもしれませんが、「慣れる」ことであまり飛蚊症が気にならなくなり、
「自然治癒したかも?」
と思えるくらい改善したという報告もあります。
ですから、まずは視界の中の浮遊物を追わず、気にせず、見たいものだけを見るように習慣づけてください。
その上で、飛蚊症の進行予防と改善のために、紹介してきた抗酸化作用のある栄養素を、食事やサプリメントで摂取するようにしてください。