徹底解明!これが飛蚊症の原因だ!

目次

飛蚊症を理解しよう!

黒い糸くずや、白い雲のようなものが視界に現れる飛蚊症。

なぜ、そのような浮遊物が目の前に現れるか、原因が気になりませんか?

あなたは、突然現れた飛蚊症に気づいた時から、大きな不安を抱えながら毎日を過ごしていませんか?

しかし、飛蚊症の原因を知ることで冷静に行動ができるはずです。

飛蚊症を治したい!
飛蚊症を改善したい!

飛蚊症に悩むあなたなら、きっとそう思うでしょう。

そのためにも、
「なぜ飛蚊症が起きるのか?」
「飛蚊症の原因は何か?」

この点を明確に知ることが大切です。

飛蚊症が起きる原因を理解することで、その改善・対策への道筋が見えてきます。

では飛蚊症の原因とは何でしょうか?

飛蚊症の原因とは?

飛蚊症の原因には大き分けて2つあります。
治療の必要がない生理的飛蚊症。
そして早急な治療を必要とすることもある病的飛蚊症です。

それぞれの飛蚊症について解説します。

1生理的飛蚊症

特別に治療を必要としない飛蚊症です。
眼科でも治療の必要はないと判断されますが、経過観察は必要です。

眼球内のは、「硝子体」という組織があります。
ガラス体とも呼ばれる硝子体は、眼球の中でも最も大きな部分を占めています。
眼球の5分の4が硝子体です。

健康な硝子体はゲル状になっています。
つまり、透明なドロッとした卵の白身のようなゼラチン状の半流動体で満たされています。
ゼラチン状の半流動体ではありますが透明で、外から入ってきた光を透過させています。

ところが、老化が進むと酸化により生理物質の組成が変化して、硝子体の所々に水のような液体がたまり小部屋のような空洞が生まれます。

この空洞は硝子体の混濁(こんだく)とも言われ。外から入ってきた光を十分に通しません。

時には眼底出血による血液と同じような役割を果たし、網膜に影を落とします。
これが、黒い糸くずや雲のように見える原因です。

硝子体にできた空洞は次第に大きくなり、その数も増えていきます。
そして網膜に接した硝子体の奥の壁が破れ、液体が外に流れ出します。

流れ出すということは、硝子体と網膜の間に充満するということです。
一般的には網膜と硝子体は軽く癒着していますが、流れ出す液体が多くなれば、剥がれていきます。

この硝子体と網膜が剥がれた状態を後部硝子体剥離といいます。

剥離して、光を十分に通さない液体がその間を満たしているのですから、網膜には影が映ります。
実在していない影が映るわけです。

この後部硝子体剥離こそが、中高年になって起きる突然の飛蚊症の原因の中で最も多い原因といわれています。

2病的飛蚊症

(1)網膜裂孔と網膜剥離

網膜に穴が開く網膜裂孔、網膜が剥がれる網膜剥離が起きると飛蚊症を自覚することがあります。

目の前に閃光が走る光視症が現れることや、全く自覚症状がない場合もあります。

症状が進むと視野欠損や視力低下が起きます。適切な治療を行わないと、失明の可能性が高くなる病気です。

先述した後部硝子体剥離も網膜裂孔と網膜剥離につながることもあります。
先天的に飛蚊症がある人の場合は、その飛蚊症と後部硝子体剥離による飛蚊症と区別がつきにくいかもしれません。

そこで、「またか。」と気にしないことも多いですが放置することは危険です。
目の中の幻の糸くずが普段よりうるさく感じられるようになったら、眼科医の検査を受けることが必要です。

(2)眼底出血

眼底出血とは、網膜の毛細血管が破れて血液が眼球の中に流れ出してしまった状態を意味します。

その流れ出した血液が硝子体に流入すれば、透明だった硝子体は濁り、視力に異常が生じます。

眼底出血を伴う代表が糖尿病です。
糖尿病の影響で硬くなった血管が、血液の圧力に耐えられなくなり破裂して、血液が硝子体に流入するときに飛蚊症が発生します。

しかし、糖尿病が原因の飛蚊症は大量の出血であり、飛蚊症が生まれるというよりも、光が全く網膜に届かなくなり、一気に視力が低下するのが一般的です。

しかも放置すれば間違いなく失明に結びつきます。
糖尿病の眼底出血は極めて恐ろしい眼病といえます。

(3)ぶどう膜炎

ぶどう膜炎も硝子体に濁りが生じるため飛蚊症がおこります。

その他、充血、視力低下、鈍痛などの症状が起こります。

そのほかの飛蚊症の原因

前述しましたが、硝子体は酸化によりの組織が混濁(こんだく)することで起こります。

ストレスや疲れは体を酸化させ活性酸素が活発に働くことで硝子体にも影響を与えると考えられます。

また、最近ではスマホやパソコンを長時間見る人が増えています。
スマホ、パソコンの画面からは目に有害なブルーライトが発光しています。

紫外線と似た特徴をもつブルーライトは組織を酸化させる原因になり、飛蚊症にもつながります。
20代の若い世代でも飛蚊症に悩む人が増えているのは、このような背景があるためです。

仕事上、どうしても長時間パソコンに向かう場合は、ブルーライトカットのメガネをかけるなど、対策が必要です。

飛蚊症を自覚したら眼科で検査を!

飛蚊症の大半は、加齢による生理的な原因で起きるもので心配はありません。

しかし、中には失明の危険を伴う重篤な症状の前兆として起きていることもあります。

飛蚊症を自覚したら、軽視をすることなく眼科で精密な検査を受けてください。

また、生理的飛蚊症と診断されても、いつあなたの目に変調が起きるかわかりません。
眼科で定期的な検査を受けることも大切だと考えます。

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